ノートに資料を入れて使う

Gemini Notebookは、Googleが提供しているサービスです。公式には「考えを整理するためのAIリサーチアシスタント」と説明されています。2026年7月まではNotebookLMという名前でした。改名しただけで、同じ製品です。

使い方は、まずノートを作って、そこに資料を入れるところから始まります。チャットに質問すると、入れた資料の中から答えが返ってきます。答えには引用が付いていて、選ぶと資料のその場所へ移動します。普通のチャットには資料を置く場所がないので、そこが違います。

授業スライドの写真と講義PDFが6件のソースとして並び、右側に音声解説やクイズなどの生成メニューが表示されているノートの画面

画面は3つに分かれています。左に入れた資料の一覧、中央にチャット、右に資料から何かを作るためのメニューが並びます。

入れられるもの

公式に挙げられている形式は次のとおりです。

  • PDF、テキスト、Markdown
  • Word、PowerPoint、Excel(CSVとして)
  • Googleドキュメント、スライド、スプレッドシート
  • 画像(JPEG、PNG、HEICなど)
  • 音声ファイル
  • WebページのURL、YouTubeのURL(公開されている動画)
  • ePub
  • コピーして貼り付けたテキスト
  • Geminiでの会話そのもの

授業で使う資料は、配布されるPDFと、板書やスライドを撮った写真が混ざりがちです。画像がそのまま入るので、写真をPDFに変換する作業は要りません。音声も入るので、録音した講義があればそれも資料にできます。

無料で使う場合、ソースは1つのノートにつき50件までとされています。

資料の扱いは2種類あります

公式のヘルプでは、ソースは「取り込んだ資料のコピー、または自動同期されたもの」と説明されています。どちらになるかは、入れ方で決まります。

アップロードしたファイルと、貼り付けたテキストは、コピーとして保存されます。あとから元のファイルを直しても、ノートの中身は変わりません。

Googleドライブから取り込んだ資料は、自動で同期されます。元のドキュメントを編集すると、数分でノート側も新しい内容になります。すぐ反映したいときは、手動で同期することもできます。ただし元のファイルを削除したり、共有の権限を失ったりすると、ノートからもその資料が使えなくなります。

学期の途中で内容を足していきたい場合は、ドライブに置いた資料を使うことになります。

資料だけを根拠に答えます

チャットの回答には、入れた資料のデータだけが使われると明記されています。

そのため、返ってくる答えは資料に書かれている記号や定義に従います。同じ内容を普通のチャットに聞くと、教科書的な説明が返ってきます。講義によって記号の置き方や定義の範囲は違うので、答えの前提が変わります。

答えに付いている引用は、資料の該当箇所にひもづいています。式の変形や定義の言い回しを確認したいときは、そこから元のページを開けます。

一方で、資料に書かれていないことには答えられません。試験に何が出るか、その科目が難しいかどうかは、講義資料には書かれていないので、聞いても答えは返ってきません。

資料から作れるもの

右側のメニューを押すと、資料が別の形に作り替えられます。指示を書く必要はありません。

何になるか
学習ガイド 範囲全体をまとめた資料
ブリーフィング 要点を短くまとめたもの
音声解説 内容を会話形式で聞けるもの
動画解説 内容を映像で説明するもの
スライド 説明用のスライド一式
マインドマップ 概念どうしの関係を枝分かれで示した図
フラッシュカード 暗記用の表裏カード
クイズ 資料から作った設問
インフォグラフィック 1枚の図にまとめたもの

同じ資料から、どの形でも作れます。作り直しても元の資料は変わりません。

クイズの形式

授業資料から作られた10問の選択式クイズの1問目が表示されている画面

クイズは選択式で出てきます。設問も選択肢も資料から作られます。誤りの選択肢には、資料の中でまぎらわしい記述が使われます。

出題形式は選択式に固定されています。記述式や証明の形で出させることはできません。

図の作られ方

期待値と分散から平均、分散、k次モーメント、モーメント母関数、チェビシェフの不等式へ枝分かれするマインドマップ

マインドマップとインフォグラフィックは、資料に書かれている順序と関係を図にします。項目を並べ替えたり、章立てを組み直したりはしません。元の資料の構成が、そのまま図の構成になります。

出力の形式は指定できません

出てくる形は決まっています。クイズは選択式、マインドマップはマインドマップです。

たとえば、解答を折りたたんでおく、出題されそうな度合いをタグで付ける、部分点を落とす場所を書き添える、といった指定はできません。細かく形を決めたい場合は、指示を書ける道具を使うことになります。そちらは別の記事で扱います。

出てきたものの確かめ方

画面の下に、回答が不正確な場合があるので再確認するように、という表示が出ています。生成物の隅に旧名の表記が残っていることもあります。名称の切り替えは進行中です。

確認するときは、引用から元の資料を開いて照合します。資料に書かれていないことは答えられない仕組みなので、誤りが出る場合も資料の範囲の中で起きます。

指示を書ける道具との違い

Gemini Notebook 指示を書ける道具
作り方 生成メニューを押す 指示を書く
出てくる形 決まった9種類 指定した形
手間 指示を書く工程がない 指示を書く工程が入る

ブラウザのチャット、Gemini Notebook、Claude Codeで、材料の見え方と出せるものを並べた表

使うときの流れ

  1. 科目ごとにノートを作ります
  2. 講義のPDF、撮った写真、配布資料を入れます。学期中に足していく資料はドライブに置きます
  3. 分からない箇所をチャットで聞き、引用から元の資料を開いて確かめます
  4. 生成メニューから、必要な形を選んで作らせます

資料を入れたあとは、メニューを押すだけです。9種類のうちどれを使うかは、手元の資料と目的によって変わります。